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簡単な修理をしてみました

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こちらはハープのサウンドホールの中です。
2つの丸い黒いものはマイク(ピックアップマイク)です。

このマイクはハープを購入した時に注文して、
製作段階で取り付けてもらったものです。

ちょうど良い位置にマイクが装着してあるので、
とてもバランスの良い状態で音を拾ってくれます。

ここ数年、アンプを使っての演奏時には
このハープを持ち出しています。

ただ、どうしても運搬移動が多いせいもあって、
たまにトラブルがあります。

今回はある音にだけ雑音が出るようになってしまいました。

画像には見えませんが、もう少し奥の方に細いケーブルが丸まっていて、
マジックテープのようなもので共鳴板に固定されていました。

そのテープの結束が経年化で緩くなり、
弾くたびにケーブルが振動して雑音を出しているようでした。

こうした共鳴による現象は、マイクが有る無しに関わらず
弦楽器ではよく起こることです。

どうしようか迷いましたが、
思い切ってテープ類を全部取ってしまい、
新たに薄いサージカルテープで固定し直してみました。

でも、今度は別の音に雑音が出るようになってしまいました・・・。
これもよくあることです。

さて、どうしましょう。

解体しない限り中を見ることはできないので、
手探りで状況を把握して、ああでもない、こうでもない、と
検証していました。

ピアノのような楽器ですと、
自分でどうこうしようなどという発想は持たず、
すぐ調律師さんにお願いしますが、

ハープは多少のことは自分でやるのが原則のような楽器です。
私も簡単な工具を手元に揃えています。

もうお手上げ、というところに行くまでは、
なんとかアイディアを絞ることにしています。

そこで・・・

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家にあった緩衝材のスポンジを利用して、
振動しているケーブルと板の間に挟んでみました。

本当にただ挟むだけで、工具も接着剤も使いませんでした。
接着剤自体が雑音の原因になる場合もありますので。

そして結果は・・・・良好でした!
中でケーブルが動かなくなりましたから雑音がなくなりました。

でもこれも一時的なこと。
木が伸び縮みしたり、運搬で動かしたりしたらまた状態は変わりますので、
その都度対症療法をする必要があります。

あとは演奏する前に十分なチェックをしておけば
慌てることも少ないと思います。

ハープはそんなに複雑な造りをしていないので、
ある程度のことは自分で対処できる楽器だと思います。

でも、その範囲を超えているようでしたら、
無理をしないで楽器屋さんへ持って行かれた方が良いです。

いずれにしても、弾いているご自身が状態を一番良く知っておくのがベストです。
普段から目と耳でよく観察をなさることをお勧め致します。👍

by harp-by-kiki | 2021-03-08 15:27 | 楽器(ハープ)のこと | Comments(0)

KIKI・・・アイリッシュハープの弾き語りをして、リラックスタイムをお届けしています。ハープの楽しさをお伝えしたく、各種レッスンも開催中です。


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